合同ガベン(バリヒンドゥーのお葬式)-3日目

いよいよ合同ガベンも3日目で最終日になりました。この日は火葬を行い、故人はこの世と離れてやっと天へと召される日です。そして残された家族もやっとその義務を果たし長かったガベンは終了します。

その様子を今日は書きたいと思います。この日は午前10時に斎場へ集合です。めずらしく時間ピッタリに儀式が始まりました。

合同ガベン最終日は火葬を行うのですが、火葬に使用される棺は日本の棺とは大分違ったイメージの物で、カーストによって形状が変わり、ヒンドゥー教の神話に登場する動物の形をしています。


カーストがクシャトリア階級の棺です。
ルンブ(黒い牛)の形をしています。

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スードラ階級の棺です。
ガジャミナ(頭が象で体が魚)の形をしています。

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スードラ階級の棺です。
ミンガ(ライオンの王)の形をしています。


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この日はこの階級の故人しかおらず、ブラフマナ階級やウエシャ階級の棺はありませんでした。この7つの棺に昨日書いたグループ毎にお骨、衣類代わりの布、故人の愛用していた物や大切にしていた宝物等を入れます。

ちなみにスードラ階級の棺ですが、中に収める人数が多いとガジャミナ(頭が象で体が魚)にするそうです。ミンガ(ライオンの王)だと体が細くて沢山は入らないからという単純な理由の様です。


棺の中(何も入っていない状態)はこんな感じです。

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故人と縁のある女性は髪をほどいて、この棺の中に向かって髪を垂らし、手で撫でる動作を順番にします。故人への謝意を表すものらしいのですが、男性はやりません←シロブチはやりました!

棺の上にある天幕は、火葬をした時に出る煙が俗世の体を焼いた際に出るものなので、その穢れが天に直接昇ってしまわないようフィルターの役目をするそうです。


棺の上の天幕です。

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午前10時半頃より家族や親族が列をなして斎場から道路へと歩いて行きます。歩くルートは前回と一緒ですが、今日は船の模型は持ちません←外はまた渋滞ですね・・・

お骨、魂の入れ物、トゥコン(ガベン用のお供え物)、クリスという短剣(家宝)、衣類代わりの布、遺影、故人愛用の品等を持って回ります。ブラフマナ・クシャトリア階級の場合はチェンドラワシーという鳥も持っています。


150904_6.jpg

白っぽくフサフサしているのがチェンドラワシーという鳥です。
魂を天に導く役目です。


150904_5.jpg

午後12時前に行列が外から戻り斎場をしばらく回った後、お骨、衣類代わりの布、故人の愛用していた物や大切にしていた宝物等を棺に納めて蓋をします。棺の横にはトゥコン(ガベン用のお供え物)を添えます。

必要な物を入れ終わった後の棺です。

150904_7.jpg

午後12時半より少し前位に棺に火が点けられ、いよいよ合同ガベンのメインである火葬が始まりました!

棺が燃えています!

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燃え尽きるまで15分前後かかります。
棺が多いので炎の煽りを受け、かなり熱いです

燃え尽きました~


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この後、昼食や休憩を取るために各自の家に戻ります。その間に係りの方(多分バンジャールのお世話係り)が燃え尽きた棺の所からお骨を拾っておきます。

午後2時頃に再び斎場へ戻ります。斎場に戻ると各棺毎にお骨はすでに分けられていました。複数のお骨が入っていた棺のお骨は人数分に等分します。

白いマントラが書かれた布の上に切ったバナナの葉を乗せて、その上にお骨を人型にして置きます。そのお骨の上に花やチャナンを乗せます。


人型に並べたお骨のほんの1部をの器に入れて聖水を足してすり潰します。

150904_11.jpg

親族皆が順番にお骨をすり潰していくのですが、この時は左手を使います。左手に古銭からできた輪を手首に通し写真真中にある棒で遺骨を擦ります←シロブチもやりました~


聖水でお骨を擦ることによりお骨は神聖な物へと変わります。親族皆がお骨を擦り終わった後、魂の入れ物の中へ流し入れます。

火葬後のお骨はこのお神輿の様な物に乗せられます。

150904_12.jpg

最終的にはの様になって海に流しに行きます。


150904_13.jpg

最後に皆でスンバヤン(お祈り)をして斎場での儀式は終了し、再度各自の家に戻ります。家に戻ったのは午後5時を過ぎていました。

少し休憩を取って、午後6時頃に海岸へ出発します。昔は徒歩で列を作り海岸へ歩いて行っていたのですが、現在は魂の入れ物(家族が持って行く)やお骨を乗せたお神輿の様な物も含めて車やバイクで移動します。


海岸へ着いたらスンバヤン(お祈り)が始まるまで待機です。
待機をしている間は談笑をしたりおやつを食べたりしていました。

150904_15.jpg

スンバヤン(お祈り)が終わったら・・・
お骨と魂の入れ物を乗せたお神輿の様な物を海に流します。

引き潮だったのでの様になってしまいました・・・

150904_16.jpg

満ち潮の時はゆら~りと海の彼方へ消えて行きます。
これで合同ガベンはやっと終了しました!


スンバヤン(お祈り)の後は必ず聖水をかけてもらい飲んだりして皆が終わるまで座って待っているのですが・・・さすがのバリ人も長くて疲れたようで聖水を待たずして帰ってしまう人が多数発生し、グダグダの終わり方でした。シロブチはちゃんと聖水を待ってかけてもらいました←だって何だかそうしないと落ち着かない

日本ではお葬式の後に自宅へ入る前にお浄めの塩を振りますが、バリ宅では台所の屋根に水をかけて、落ちてくる水を浴びてから家の中に入ります←何か汚いので腕にちょこっとだけ垂らしました

しかし今回の合同ガベンは本当に長くて疲れました・・・全て終わってクルンクンの実家へ皆を送ったのが午後9時前で自宅へは午後10時過ぎにやっと帰ってこれました

儀式中はほとんどが待機なので、皆談笑しているか食べているかスマホをいじっているかって感じで過ごします。シロブチはバリ語が全然ダメなので、ボーとしているか話しかけられ愛想笑いしているかスマホをいじっているかです^_^;

スマホがある時代でよかった~って位ほとんど何もしていません。ひたすら儀式が終わるのを待つのみです。これも人生の修行みたいなもんですかね・・・



本当に合同ガベン疲れました~
おやすみなさい

150904_17.jpg

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2014年9月にバリ島へ移住をしてきました。
現在は夫、猫の姉妹と共に暮らしています。
バリ島への移住についてや猫との暮らし、日々の事などを書いていこうと思います。
どうぞよろしくお願いします!


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ウナ:白 ♀
デュイ:白黒牛柄 ♀

2014年12月に同じお母さん猫から生まれた正真正銘の猫姉妹(似ていないけれど笑)です。
ノラ猫一家の里親募集がきっかけでうちの子のなりました(^∇^)ノ

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