本当は1つの・・・(2)

昨日の続きです・・・かなり長文になりそうです。よろしければお付き合いをお願いますまた今回は内容の一部に生き物に関する衝撃的な記載がありますので、苦手な方はスルーをして下さい(衝撃的な写真は載せていません)。

パレードが終わり、私達はK兄の親戚の家にて食事を頂き、おしゃべりをしていましたが・・・12時半位から16時に始まる次の儀式まではかなりの時間があります。

もちろん私、バリ語はチンプンカンプンなので物凄い眠気に襲われ、結局やることもないので実家に戻り寝ていたのでした←本当に祭事って待っているだけで何もしていない時間が長い・・・

16時になり、再びブラフマナ宅の会場へ次の儀式に参加をする為向かいました!その時の事を書きたいと思います。


入口には新しいやぐらがありました。

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生活用品がぶら下がっています・・・
(意味はわかりません

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入り口横の台に合同ガベンで弔われた故人の魂の入れ物が並んでいます。

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こんな風に座って儀式の開始を待ちます。
今はこんな風ですが、後で体育座りになるほどギューギューになりました

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実はコレお菓子でできています!
凧を持った謎のおじさん像も健在です!

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白いガチョウ(神様の乗り物)はこの儀式の大切なシンボルらしいです。

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各自が持ち寄ったお供え物がたくさん置いてあります!

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ポトンギギの時に気になった肉ばかりのお供え物(左側)が・・・
こんなこと(右側)になっていました!
何だか怖い・・・

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写真を撮っていると、ふと物凄い異臭を感じたので後ろを振り向くと・・・大きな箱の中に黒い何かがあります

毛が生えているので何だか嫌な予感がしましたが、何だろうと思いよく目を凝らしてみると・・・牛の皮(頭と足つき)が広げて置いてありました・・・もちろん生の状態です周りにはお供え物と飾りが置かれてあり、黄色い米が降りかけてあります。

ちょっとびっくりしてK兄にこれは何か確認をしたところ、25人の故人を天国へ乗せていくために生贄にされた黒牛とのことでした・・・昨日書いたパレードの先頭にいた白牛も本来ならブラフマナの乗り物として、こんな感じで生贄にされるのだそうです・・・

牛がなんだかかわいそうとチラリと思いましたが、余りの異臭にそこに留まる事ができません。早く座る場所(親族の女性と一緒に座らなくてはならない)を確保してなるべく遠くに行きたかったのですが、義理姉達はなんとその黒牛の横に座っていました←近くにいる人達みんな平気そうだけど、臭いと思わないのかね?

さすがに義理姉の近くには行きたくないので、気づかない振りをしていました。16時から始まるはずの儀式も一向に始まる気配がないので、座るのをやめて辺りを散策することにしました。

門の向こう側にはポトンギギの時にスンバヤンをしたサンガ(家寺)があります。あそこはどんな飾りがしてあるんだろう・・・と思い、K兄に見に行っても良いかを確認しました。

「自由に入ってもいいけど多分何も無いよ」と言われましたが、黒牛の存在で落ち着かないし、ブラフマナ宅のサンガをじっくり見てみたい好奇心に駆られ、1人でサンガに入りました←後で後悔します・・・

サンガに行ってみると、4~5人ほどの人達がなんとなく座っていました。サンガは本当に何も飾られてはおらず普段の感じですが、サンガに建物がたくさんあって凝った作りになっています。

「さすがブラフマナ宅のサンガだなぁ~」なんて建物を見上げながらフラフラしていました。その中でも凝った作りの建物があったので写真を撮ろうかな・・・と思った瞬間・・・またあの異臭がします

嫌な予感がします・・・ふと足元を見てみると・・・バンビらしきものとカピバラの子供(本当に何だかわからない動物)みたいな物が結構惨い状態となって放置されていますどう見ても自然死や獣に襲われた風ではありません・・・

もう少しよそ見をして歩いたら踏んでいたところでした・・・!!!!!!状態で少しパニックになり会場に慌てて戻りました!見てはいけない物を見てしまった感が満載で後悔をしました・・・

会場に戻ってK兄にその事を話したら「それも生贄だよ」「こういう時は珍しい動物も生贄にするんだよ」「おかしいな2匹だけ?もう1匹いなかった?」とのこと←生贄があるの知っているなら教えてよ!わかってたら行かなかったよ

正直「もう1匹生贄いないかなぁ~どれどれ探してみよう!」なんてできる精神状態では無かったので、もう1匹生贄がいたかどうかはわかりません・・・

「何か可哀想とは思わないの?こんな事で殺されて・・・」と思わず言ってしまいましたが、K兄は「こういう生贄は十何年に1度あるかないかだよ」「大きな祭事には必要なことで決められていることだから仕方ないよ」と言っていました。

回数の問題じゃないよ!と言いたい気持ちですが、私にはどうすることもできない事で、水掛け論になってしまうのでやめました←でもちょっと言っちゃいました

辺りをよく見るとゲージに入れられた小さくて黒い子豚もいます・・・この子もきっと・・・

気を取り直し親戚が例の黒牛と離れた場所に座っているのを発見したので、義理姉達には気づかない振りをして親戚の近くに座りました。17時半頃になって段々賑やかになってきます!

周りではトペン(古典舞踊のような物)がまず始まり、気が付いたら後ろでワヤンクリットもいつの間にか始まっていました。この2つの催しとは別のガムランも鳴り始め、スピーカーからは女性の声で長唄の様な物も聞こえます。

全ての催し物が同時に行われているので、正直何が何だかわからないし音もあっちこっちからするので混沌とした状態ですが、この催し物は人間が見て楽しむためのものでは無く、神に捧げる儀式だからこれで良いそうです。

私はワヤンクリットを見るのが初めてだったので、興味津々で見ているとトペンの方から・・・子豚の悲鳴が聞こえ、周りでは拍手と歓声があがっています

また生贄・・・でも、目を覆っていたり口を塞いだりしてショックな様子のバリ人もいたので何か少し救われたような気がします。


これがトペンです。

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これがワヤンクリットです。
一緒に写っている楽器はグンデルというワヤンクリット専用のガムランです。

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このガムランは相当昔の物らしいです。
貴重なガムランなので、かなり大きな祭事にしか使わないそうです。


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このガムランは本当に珍しいガムランらしく・・・ガムランの近くにいた知らない人達が「写真を撮りな~」と言ってわざわざ道を開けて呼んでくれました!

そうこうしているうちにもう18時半です。まだ本番の儀式が始まりません。いったいいつまで体育座りしてれば良いのか・・・狭さと異臭で気持ち悪くなってきました

19時前頃になってやっと儀式が始まりました←もう集合してから3時間近く経っています・・・

女性が頭の上にお供え物を持ち、男性が生きた白いアヒル・黒い鶏・黒い子豚(動物の色は儀式によって決まっています)とお線香を持って女性の後に続きます。この動物達も後ほど生贄として神に捧げられます。


この様な感じでブラフマナ宅の各所を巡って、お供え物を神に捧げます。
ブラフマナの女性がお祈りを各所で行います。


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最後にスンバヤン(お祈り)を皆でして、儀式は終了です。本当はこの後にお坊さんから聖水をかけてもらいお水を頂くのですが、その前にこの間ポトンギギをした子供達が呼ばれナターブが始まりました。

ナターブをしています!

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K兄はもう待ちきれず(←明日仕事の人)お坊さんに声をかけて聖水をピッと1回かけてもらいました。K兄は「聖水かけたからもう大丈夫!帰ろう!」と言っていましたが、今日の出来事を考えると、聖水をジャバジャバ浴びるほどかけて欲しい位の気持ちでした・・・。

そして帰りはバイクのライトが切れてしまい・・・真っ暗な中実家へ戻りました。前が全く見えず怖かったです!早く家へ帰りたかったのになかなか帰れませんでした←精神的にとっても疲れたウパチャラでした~

そしてこの後、ジンバランに帰宅をした私を待ち受けていたのはパソコンの不具合でした・・・

生贄については、今まで鶏が捧げられたりしたのを見たことがありましたが、ここまでいろいろな生贄があったのは初めてでした。

バリヒンドゥーの考え方では、生贄にされた動物は神聖な存在となって、神様のより近くに行けるそうです。もう輪廻転生もなく上の世界の存在となるそうです←本当にそういう世界が存在するのなら良いんですけどね・・・

K兄談では普通の人間や動物は死んだ後も何回も輪廻転生し、それでもなかなか神様の近くには行けないので、生贄になった動物は運が良いという考え方があるとのことです。なので生贄になった動物に対して、表向きには幸せな動物で可哀想だという考え方は無いそうです(個人的な感情として可哀想だと思う人も中にはいるようです)。

バリヒンドゥーの儀式に必要な事だというし、文化や伝統として継承されてきたものなので受け入れるしかないのですが、本当は生贄無しで儀式ができれば良いよなぁと本心ではどうしても思ってしまうこともあり、また自力でどうにもできない事でもあるので複雑な気持ちになります。

そして私自身はベジタリアンではないので、自分で手を下していないだけで動物を殺めているのと同じです。

また、日本でも人間の生活や利益を守る為の害獣駆除を行ったり、捕鯨国以外の国から見たら残酷極まりない捕鯨、イルカの追い込み漁もあるし、国によっては魚の活き造りがとても残酷だったりもするのですが、それらは文化や伝統として現在でも行われています。

異文化で育った人間にとっては必要の無いと思う事でも、ずっと継承されてきたその文化の中で育った人間にとっては必要である場合があります。なので私自身は、バリヒンドゥーの生贄について責めるつもりはありません。

数か月前のニュースですが・・・タイのある地域で、今までは干ばつが起きると生きた黒猫で雨乞いの儀式をしていたそうですが、動物愛護の観点で虐待にならないよう、ドラえもんのぬいぐるみを黒猫の代替えにして雨乞いを行ったいうのを見ました。こんな風に意識が変わって行けばいいな・・・



さすがは姉妹!同じ格好で寝ています

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本当に長くなってすみません
最後までご覧いただきありがとうございます。

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Author:シロブチ


2014年9月にバリ島へ移住をしてきました。
現在は夫、猫の姉妹と共に暮らしています。
バリ島への移住についてや猫との暮らし、日々の事などを書いていこうと思います。
どうぞよろしくお願いします!


una&dwi(ウナ&デュイ)




ウナ:白 ♀
デュイ:白黒牛柄 ♀

2014年12月に同じお母さん猫から生まれた正真正銘の猫姉妹(似ていないけれど笑)です。
ノラ猫一家の里親募集がきっかけでうちの子のなりました(^∇^)ノ

その時のブログはコチラです→昨年の今日、うちにやってきました!


  
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una2.jpg Drawn by 吟遊紳士さん

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